*ミャンマー人の夫との出会いから、はじめてミャンマーを訪れた日々を振り返るシリーズです*
タイからヤンゴンに到着し、新居に着いたところまで書きましたが、どピンクのベッドを見た瞬間、古いけれど仕立ての良いチーク材の家具や、シンプルだけど清潔で心地よい、アジアの片隅のミャンマーの清楚な新婚生活のイメージは打ちくだかれました。
どピンクの龍といえば、想像できる方もいるかと思いますが、いかにも中国的です。
あのジョン・ローンが出演した『イヤー・オブ・ザ・ドラゴン』(Year of the Dragon)も、ドラゴンですね(笑)
中国では、龍は縁起のよさの象徴で、強さや幸運を祈る思いが込められていますが、ドラゴンかぁ…。
しかし、替えもなかったので、それからずっと使い続けました。まさにデイズ・オブ・ザ・ドラゴン。
なぜピンクなのかというと、ゾゾは中国系ミャンマー人だから。
お父さんは中国福建省から来た人で、お母さんは、中国の旦那さんとミャンマー人の奥様から生まれたので、ゾゾのお母さんはハーフ。だからゾゾはトリプル(?)、そうなるとうちの子ども達はクオーターになるのでしょうか。
よくわかりませんが、娘は少し小麦色の肌なので、祖祖父の血が濃いのでしょうか。息子は色も白く、顔も日本人顔でミャンマー人(というべきか中国人というべきか)には見えません。
ベッドのほかにも新居の突っこみどころは満載でした。
窓ガラスに網戸がない。
トイレにトイレットペーパーがない。
お湯がでない。
シャワーがない→手桶で“水”を汲んで、かける(まあ昔は日本もそうでしたが、でもあれはお湯でしたよね)
新居ということもありますが、キッチンはコンクリートの台(基礎)だけ。
しかも、裏に流れるドブ川のニオイや蚊が入ってくるし(涙)
でもフライトで疲れているし、目の前に広がる恐ろしい現実に驚き疲れ、ドラゴンに抱かれて眠りました。
「%&#%&’’$」
「”#%&’()~&$”」
翌朝、よくわからないけれど、もの売りらしい声で目が覚めました。なんとなくノスタルジックな目覚め。
はっきり目覚めて、明るくなった部屋を見回すと、ベッドから見える左隣の家の中が丸見えなことがわかりました。
オーニング窓というタイプの窓がありますが、幅40センチ、縦10センチくらいのガラスが4,5枚並んでいる窓で、全開にすると風が通るものの、目かくしにも何にもならない、という窓。
うちもその窓なら、お隣も、前のおうちも、ぜんぶオーニングなので、見たい放題、見られ放題です。
いくらオープンなお国柄でも、朝起きたままのボーボーの頭と寝ぼけた顔はちょっとよその方には見せられませんよね…。
To be continue.
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