ミャンマー人ゾゾと知り合って1年足らずで、結婚しようということになったのですが、決めるのは、ゾゾのご両親にもごあいさつをしてからが順序でしょう。
というわけで、日本側では結婚披露パーティーといったものを開き、親しい人にご報告し、ミャンマーで改めて入籍しようという決めました。
また、ゾゾは観光ビザで入国して、許可された日数以上滞在していた「オーバーステイ(不法滞在)」だったので、まあ、微妙な立場の旅立ちでした。
一方、ミャンマーのほうでは、結婚式の日取りや場所もすでに決まってたので、自分の観光ビザ取得の手配に合わせて、両親の渡緬のビザや航空チケットの準備をしたり、ミャンマーに送りたいワープロ(懐かしい富士通のワープロです)や、本、食べ物、衣類、日常雑貨などの準備に追われました。
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さらに私たちはミャンマーで入籍をしようと思っていたのでその準備も。
よく覚えていないのですが、ゾゾの独身証明書と、ミャンマーの家族構成証明書のようなものを取り寄せて、訳していたような…。
また、ミャンマーでの結婚に必要な書類は、戸籍謄本1部でOKということを確認したので、それを携えて行きました。
日本でゾゾと一緒に暮らしていたミャンマー人の幼なじみ、ハシモトくんやタナカくんは、まだ日本に残るのでしばしのお別れ。
両親や妹とは、渡緬の朝、ふつうに食事をし、冗談をいったり、ミャンマーに旅行するときのあれこれを話して過ごしました。
私はよく海外に長期滞在したり、旅行をしたり、取材に出かけたりしていたので、そんな別れのひとつのようなものでした。
でも、むこうで一緒になるはずのゾゾは、そのテーブルにはいません。
私が彼と再会できるのは、飛行機の中の予定でした。
搭乗手続きをして、飛行機の席についても、
本当にこの飛行機に乗るんだろうか、一緒に帰れるんだろうか、もし私ひとりだったらどうしよう、と不安はつのります。
いよいよ出発時間が近づいて、搭乗口のほうからいつも通りノー天気な面もちでゾゾが現れました。
「ゲンキ?」と満面の笑顔。「あえてよかった~」。
いや、ほっとしました。
入管の人に付き添われてきて、搭乗するまではなんと手錠がつながれていたそう。
それが不法滞在をした人の退去の処置なんです。
オーバーステイをしたのはよくないことではありますが、それが近しい人に降りかかると、なかなか心穏やかではないものがありました。
それでも無事離陸できて、ホントに安心しました。もうすぐ楽しみにしていたミャンマーです。