ミャンマーに行くときに、必ず持って行くものとして、蚊取り線香と虫よけを前にご紹介しましたが、刺されたあとのかゆみを抑えるかゆみ止めも持参必須です。
今は、空港からのタクシーに蚊がぷんぷん、ということは少ないと思いますが、4月以降、とくに暑い時期には2~3匹のお供がついてくるかもしれません(^_^;
蚊は、皮膚にとまって血を吸うとき、麻酔作用のあるだ液を出して、人や動物が痛みを感じないように(気づかないように)するという高度な技術を持っています(すごいですよね、自然界)。
ぷくっと赤く腫れてかゆくなるのは、このだ液へのアレルギー反応なのです。
アレルギーなので、人によって反応が強かったり弱かったりするのもうなづけます。ミャンマーの人たちは、刺され続けているので、もうかゆくないのでしょうか。その点はわかりませんが、「かゆーい!」といってムヒをつけているミャンマー人を見たことがありません。
あと、刺されてすぐにふくれてかゆくなる即時型の反応と、刺されたあと数日後にかゆみがでるタイプもあります。
私の場合、両方が強烈にひどいです。少しかゆみが治まったかと思っても、別の蚊に刺されてかゆくなると、それまで刺された箇所ぜんぶがかゆくなる、といった連鎖反応をおこして体のあちこちをガリガリ、ガリガリやってしまいます。本当につらいです。
はじめてミャンマーに行ったときは、蚊の怖ろしさを知らなかったので、ムヒを1本持って行きました。しかし、1本なんて、すぐなくなってしまい、でもミャンマーで買えなかったので必死で別の物を探しました。
それで小さな薬屋さんで見つけたのがこれ。
これには救われました。
みなさんもよくご存じのとおり、万能のタイガーバーム。これはいわゆる“消炎剤”でこめかみに塗ったり、肩こりにつけたりして、頭痛や筋肉痛を和らげるとも言われています。
成分はアロマオイルとしても人気のあるミント系の「ハッカ油」、ユーカリ油、メンソール、漢方薬にも使われるチョウジ油、そして皮膚科でも処方されるワセリンなどから作られているので、意外と安心のよう。
私はこれをせっせとかゆい所につけていると、ゾゾの妹、エーちゃんが、眉間にシワを寄せて見ていました。
「プーデー、プーデー(熱いでしょ~)」
熱いって、どうよ? 私にはわかりませんでしたが、エーちゃん(ひいてはミャンマーの人)には、メンソールを塗るとスースーする、という感覚ではなく、「ヒリヒリ→カッカッ」という感じのようです。
そう思うと、なんだか熱く感じるようになってきましたが、まあかゆみがやわらぐのでガンコ使っていました。
さぞヘンテコな日本人だと思われたかも(苦笑)
後日、ヤンゴンでの結婚式出席のためにやってくる両親には、ムヒを持ってきてもらうように頼みました。
次に遊びに来るといっていた友人にも、ムヒを頼みました。知り合いが来るというたびにムヒを頼んでいたのでした。
みんな、どんなに蚊がいるかと思ったでしょうね…。脅かしてごめんなさい。
でもこれから行かれる方、ぜひムヒを。
かゆみ止めにも、かゆみを抑えるだけの「抗ヒスタミン剤」系のものと、炎症を抑える「ステロイド剤」入りのものがあります。
さされてすぐにかゆくなるときは、抗ヒスタミン剤系、さされて数日後にかゆくなる場合はステロイド系がよいそうです。
まず1本もっていくなら、抗ヒスタミン系の「ムヒS」、もう1本持って行くなら弱いステロイド剤が配合された「ムヒ」を。
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もっと強烈な南京虫、ダニ対策には、ムヒアルファEXです。
【第(2)類医薬品】ムヒアルファEX(15g)【ムヒ】[ムヒアルファex]
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今は、南京虫はもういないと思いますが、私は、20年前はボロい映画館で映画を見たときや、マンダレーのお友達の家に泊まったときにやられて、あまりの痒さに、死ぬかと思いました。今も、ときどき運が悪いと出会います。
ホントにまれなので、あまり神経質になるのもよくありませんが、ゴザが数枚重ねてあるような場所に隠れている可能性も。
(2016年3月の旅行でやられました(^_^; 患部写真あり! →ヤンゴン到着の初日に、まさかの南京虫?)
両方とも液体ではなくて、クリームタイプをオススメするのは、ただ軽いから。使ったら小さくなってポーチに持ち歩いていても場所を取らないからです。
★ミャンマーへの旅行の際の予防接種(狂犬病ワクチン、マラリア等)について、こちらでも書きました。大事な情報なので、ぜひ参考にしてください(ミャンマーファミリークリニックと菜園の会のブログ「MFCGミタァース便り」に飛びます)。
●海外旅行の際、狂犬病のワクチン、接種していますか?
●海外旅行の際のマラリアと、予防薬と虫よけ