ミャンマー出身の夫ゾゾは、なんにでも赤とうがらしをかけます。
とうがらしの時期には、八百屋でとうがらしがいっぱいぶら下がった枝を買ってきて、食事のたびにプチプチもいで、うまいうまいと、食べています。
ミャンマーの料理にもとうがらしは欠かせないので、粉、乾燥したもの、半乾燥のもの、油で揚げてふりかけにしたもの、生といった形で食卓を賑わせます。
なかでもタイ料理でもお馴染みの小さなプリッキーヌは、お茶の漬物のサラダ(ラペトウッ)などには欠かすことができないスパイスで、かんでしまうとしばらく辛くて口の中が麻ひしそうになりますが、その青辛い風味(というのかな)は、なんとも言えません。
(ラペトウッはミャンマー料理のお店 俵でも紹介したのでご覧ください)
だからといって、ミャンマーの人誰でもが辛い物をバクバク食べるわけではありません。
まあ、ほどほどに、料理に入っている程度ならふつうに辛いものは食べますが、ゾゾはちょっとイキすぎ感があります。
ミャンマーの人にも、「おいおい、あまり食べるとカラダによくないぞ」なんて言われます。
この日本でさえ、1年中、とうがらしを天井にぶら下げていて、食事ごとにかじって食べています。
ゾゾが喜ぶので、うちの母も自分ではとうがらしはあまり食べないけれど、一生懸命庭で作っては、ドライフラワー状態にして、ゾゾにもたせます。
そんなゾゾが先日買ってきたのがハバネロの苗木。
バジルが植えてある鉢に押しこんでしまいました。種が取れたら、ハバネロ風味のバジルができるかも!(笑)
以前、畑仕事が得意なお友達から種をわけていただき作ったことがあるハバネロ。ご存じのとおり、そのまま食べると目から火が出るほど辛くて、ハバネロをもいだ手でカラダを触ろうものなら、小1時間ヒリヒリ痛みます。
それでも、ゾゾはまるかじりします。なにと食べるかというと、なんでもありです。
牛丼のときもあるし、サンマのときもあれば、ギョーザと食べたり、ドリアと食べたり。ドリアですよ。ホワイトソースの。
尋常な辛さではないので、涙はでるは、鼻汁はでるは、むせるはで、見てられません。
さすがに1コは食べられず、3分の1くらい食べて、あとは大事にラップにくるんで保存。それを次の食事で食べます。
日本でふつうに食べる食事はからみがなくて刺激がないというのが、彼の思う所なのでしょう。
ひとことで言うと、とうがらし中毒。
しかも、とうがらしに強いということが、エラいことのように振るまい、ししとうを食べてむせてしまう父を笑ったりします。
粉とうがらしをほんのちょっぴり入れた野菜炒めを、「からい」といって、食べられない娘をしかります。しかも、「今日子が小さいころから少しずつ慣れさせていれば、今頃ハバネロも食べられる」などと言います。なわけないでしょう。
だって、子どものころは刺激物は避ける、というのが、幼児食の鉄則ですよね? 私も子どものころ辛い物を食べさせられた記憶はありません。でも、大人になって食べられるようになりました。
確かにミャンマーでは、保育園、幼稚園くらいの子にも、かなりとうがらしが入った煮物や野菜炒めなどを食べさせちゃいます。辛そうな顔をする子どもに、「ほら、水、水」といって笑って飲み込ませます。おおらな気性がなせる技です。
そうして育った子ども達のおやつは、なんと、ドライフルーツのとうがらしあえです。マンゴーやスモモにとうがらしと砂糖をまぶしたお菓子。いま写真が見つからないのですが、見つかったら必ずアップします! それはそれは、おいしいんです。辛さと甘さとすっぱさの絶妙なコンビネーション。
確かにあれはミャンマーの味だなあ。
話しがそれてしまいましたが、ハバネロの成長と合わせて、ミャンマーのおやつなどもご紹介していきたいと思います。よろしくお願いします(^^)