*ミャンマー人の夫との出会って、はじめてミャンマーを訪れた日々を振り返ります*
1995年のころ、ミャンマーは、首都のヤンゴンでも電気が1日3時間くらいくればいいほうで、それが料理を作る時間だと超ラッキー!という環境でした。
朝、ミャンマーでは朝食は外に食べに行ったり、近所の店で焼きそばとか、中国風の細長いドーナツ(イチャクエ)や紅茶を買ってきて食べたりして、あるいはマーケットに買い物に行ったときにもち米を蒸してココナツをかけて食べるものなどを買って、食べたりします。
少し腹ごしらえをして10時前後からお昼を作り始めるといったテンポ。
電気がきていれば電気コンロで。
こういうコンロで↓、台がコンクリートでできているゴツいタイプです。
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これ、火が回るのが遅いんですよね。使ったご経験があるかもしれませんが、じわ~っと。しかも、ミャンマーは電力が弱いのでなかなか温まらない。
炒め物などをすると時間がかかり、じれったいものでした。
しかし、停電で電気がないときは、七輪の登場です。妹のエーちゃんが、小さな火をウチワでバタバタあおぎ、炭火をまき散らしながら、あっと言う間に火を起こします。七輪は火がついたらこっちのもので、火力も強く、おいしく炒まる。
キャベツ炒めや、空心菜炒め、火が落ち着いたらカレーなど煮込みをし、残った火で水をわかして飲料水にします。
マンダレー出身のお友達のお宅のキッチンです↑タイル敷きのきれいなキッチン♡
七輪は低いので、お風呂椅子のようなものに座って料理をしたりします。
料理に使うのは軽いアルミ製や鉄鍋が主流。
最近も七輪を使うご家庭もあれば、電気コンロや、ようやく一般的になってきたガスを使う家もあります。
お義母さんの実家があるタウングーの家では、人数が多いこともあって備付けのかまどで、朝からバンバン料理します。
夜も停電が続くときもめずらしくなく、そんな夜は、ろうそくの明かりで食事をしたり、寝るまでブラブラして過ごしました。テレビも見られないので静かで、どこからともなく若い男の子達がギターを弾き、大声で歌を歌う声などが聞こえてきました。ミャンマーの男の子達、とても歌がうまい。停電の夜は、私にとっては、なんだかキャンプをしているような、アウトドア感がひそかに楽しい日々でした。