暮らし・文化 家族ルポ 2016年3月

ミャンマーのハイウェイ・パーキングとトイレの使い方

投稿日:2017年1月24日 更新日:


自家用車や長距離バスの場合、ヤンゴンからバガンまで高速道路で行きます。8時間から10時間かかるので、ときどきパーキングで休憩し、足を伸ばします。20年くらい前のハイウェイは、コンクリートで鋪裝された道は所々しかなく、道はボコボコだし、対向車とぶつかるんじゃないかと思うほど狭い道だったように覚えています。でも今はハイウェイが2010年頃整備され、走向もかなりスムーズに。

最初に止まるのは115マイルというパーキング(ドライブイン)です。115マイルというのは、このパーキングがヤンゴンの高速道路から115マイル(約185キロ)の所にあることを示します。路肩には高速道路の起点から0.1マイルごとにマイルを示すマイルストーンが置かれていて、距離を測る参考になります。
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115マイルパーキングには長距離バスがズラリ

115マイルパーキングには長距離バスがズラリ

20年前には、パーキングと言えども、町の屋台に毛が生えたような食事処が2,3軒並んでいる感じでした。その裏にトイレがありましたが、家の人が使うようなトイレで、「トイレをお借りしていいですか」と聞くのが毎回申し訳なくて。

当時のバス移動では、トイレ休憩に停まってもそこにはトイレはなく、路肩で用を足すこともありました。もちろん男女とも。こういうとき、ミャンマーの人たちは腰巻ロンジー(タメイン)を上手に使って済ませます。私はそれがなかなかできなくて。
バスから遠く離れて、まっくらなあぜ道でドキドキしながら済ませたものです(笑) 背に腹は代えられません。あの停車は、「漏らしそうだからちょっと停まってくれ!」という停車だったのでしょうね。

2016年の3月は、まあキレイになっていたので、びっくりしました。

広くてよく掃除されたトイレ。ありがたい!

広くてよく掃除されたトイレ。ありがたい!

ハンドソープが設置されたハイウェイパーキングのトイレ

ハンドソープが設置されたハイウェイパーキングのトイレ

トイレの前には料金所があるので所定の料金を払います。ここのトイレは100チャット。10円くらいかな

トイレの前には料金所があるので所定の料金を払います。ここのトイレは100チャット。10円くらいかな

ミャンマーのトイレは、一般的に、古い日本のトイレの形式に似ていて、しゃがみタイプです。ただ日本ではドアに背を向けるのが一般的なのに対し、ミャンマーではドアのほうを向いてしゃがみます。ドア付近に設置された、水を汲んだバケツ(地域によっては水瓶)から、備え付けの水汲みおけから適量を汲んで、大切なところを洗います。ハンドシャワーが設置してあるところもあるので、使ってかけてもOK。石けんが放置されていることもあります。これは大きい方をした人が、使って洗って洗います。それが済んだら、もう1杯ほど水を汲み、汚物を流します。海外からの旅行者がやってしまう失敗に、ティッシュをトイレに流してしまう、ということがあります。これをやってしまうと、トイレが詰まってしまうので、使ったティッシュは、トイレに備え付けられているゴミ箱に入れてくださいね。

ゾゾは、日本でもトイレに行くたびに水で洗っています。最近は日本でもウォシュレットが普及してきましたが、以前はティッシュで拭くだけでしたよね? なので「信じられない!」と言っていました(笑) そう言う天では、ミャンマー人の下半身はいつも清潔です。

一般的なミャンマーのトイレ。手前のドアの方を向いてしゃがんで、バケツ(緑色)に汲まれた水を汲んで大切なところにかけて、洗います。

一般的なミャンマーのトイレ。バケツ(緑色)に汲まれた水を汲んで大切なところにかけて、洗います。

水量が少なすぎると汚物が残ってしまうので要注意です。次に入る方が嫌がるので、ちゃんと流しましょう。ミャンマーのトイレは、ほとんどが水洗です。手法がアナログだけで、皆さん本当に清潔に使っています。トイレの中だけでなく、自分が立つ部分も、水で流して出る方が多いので、見た目は超アナログでひくこともありますが、清潔です(大半は)。

トイレによってはシャワーもついています。

シャワーも併設!

シャワーも併設!

私はハイウェイのシャワーを使ったことはありませんが、力仕事をしている人や、長距離の旅で汗を流したい人が使うのかもしれません。

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  1. なお より:

    うわー、夢のようだわ!また更新されてる〜(笑)!

    そうなんです。水洗いになれると、ペーパーのみが不潔に感じる(爆)。

    質問してもいいですか?
    水洗い後に乾かす方法は?結局ペーパー?ですよね?
    けど、水洗いする分だけ、紙の使用料は少ない気がする。どうかな?

    私も同感です。ミャンマーのひと昔前は知りませんが、今はどこでもトイレはきれいに使用されていましたね。私も昭和のオンナなので、大抵のことでは受け入れられますが、ミャンマーで困ったことは本当になかったです。お国柄なのでしょうか?

    この手のしゃがみタイプ、実はヨーロッパでも高速道路脇には多いんです。便座型はどうしてだか便座が盗まれる(汗)!けど、さすがにこれは盗めない(涙)。
    やっぱりミャンマー同様ドア向きです。

    • 今日子 より:

      なおさん
      コメントをありがとうございます!! 大流行のAインフルエンザにかかり寝込んでおり返信が遅れてしまいました。ごめんなさいね。
      いいところに、突っ込んでいただき、ありがとうございます。
      ミャンマーに嫁いだときもトイレットペーパーについては不自由な思いをしました。
      水洗い後はですね、自然乾燥なんですよ。そもそも洗うときにジャバ-!と掛けないみたいなんです。ピンポイントで洗うんだと思う。そのあとは、腰から足首まである腰巻ロンジー(女性の場合はタメインと呼ぶ)でパパッと拭いちゃう、みたいな。
      義妹に、「どうしてるの?」と聞いてみたこともありましたが、「こんなふうに」とタメインで、ささっと股下に風を送る感じの仕種をして、「うふふっ」と笑っていました。
      うふふ。

      しかし、しゃがみタイプがヨーロッパの高速に多いとは初めて聞きました。便座が盗まれるなんて! おそるべし、ですね。
      先日、イタリアから日本に来た人が、旧式のトイレに抵抗なく入っていた訳がわかりました!

      ご質問をきっかけに1つ、記事を書きました! なおさん、ありがとうございます。
      トイレットペーパーは使うべからず、流すべからず

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このブログは、ミャンマー出身の夫ゾゾと、大学1年生の娘ダズィン、高1の息子トゥエとの日々をつづっています。日本人同士なら暗黙の了解でわかるようなことが、了解にならず、それってありえない!ということが日常茶飯事。そんな、外から見たら笑っちゃえるかもしれない話を書いています。 1996年ごろ住んでいたミャンマーでの出来事や、近年遊びにいった各地の様子もご紹介。これから旅する方の、ちょっとだけでもお役にたてれば幸いです。
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