*ミャンマー人の夫との出会って、はじめてミャンマーを訪れた日々を振り返ります*
ミャンマーに住み始めて数日たったころ、私は洗濯したゾゾのロンジー(男性が腰に巻く筒状の布。着ものみたいなもの)と、私のタメイン(女ものの腰巻)を脱衣所に干していました。
室内干し用のもの干しスタンドがあって、計6本の干し棒があって、腰くらいの高さに2本、肩の高さに2本、頭の高さに2本ありました。
私は一番日が当たるところ、頭の高さの棒に私のタメインを干して、肩の高さの棒にゾゾのロンジーを干していたのです。
な~にも考えず、間を開けて干せば、よく乾くだろうと。
そこへまたお母さんが来てくれました。
パンを持ってきてくれたり水を持ってきてくれたり(^^)
そしたら洗濯ものを見てすごい勢いでスタンドに突進して、私のタメインを引っ張り下げて、一番下の腰の高さのところの棒に掛けなおしました。
お母さん、私がミャンマー語わからないので、説明もしなかったのだと思いますが、それはそれは大変失礼なことだったんだそうです。きっと、常識知らずだ、とかはしたない!とか言いたかったんじゃないかと思います。でもそんなこと、これっぽっちも態度に表しませんでした。
ゾゾ、なにも言ってくれないから、私は知らなかったのですが、ミャンマーでは、タメインはけがらわしいものとして考えられていて、男性のロンジーと一緒に洗ってはいけないし、上に干してはいけなかったんです。
まあそうなのですが、最初はなんだかしっくりしなくて。
昔は日本も、そうでしたよね。女性の下着は別にして洗ってから洗濯機に入れるとか。
だんだん、別の意味で、ご主人の下着や靴下は別に洗うようになってきたりしていますが(苦笑)。
ミャンマーでも、ジーパンやスカートを履く人が増えてきて、ロンジーやタメインは「古い」という感じではありますが、それでもロンジーとタメインの扱い方は変わりません。
電気が来ていて洗濯機が使えても、女性のタメインは別に手で洗います。厳しいですねえ。
しかも、女性が病気になっても、男性はタメインを洗うもんじゃないと考えられています。
じゃあ誰が洗うんだ! と言いたいところですが、そういう場合は洗濯専門のお姉さんやおばさんが来て洗ってくれたりします。
ゾゾは、私が寝こんだとき、こっそりと洗ってくれましたが、それは内緒。
タメイン上層階干しの事件は、ちょっとしたショックではありました。
女性の方でこれからミャンマーに行かれる方、注意してくださいね。
その割にはミャンマーの女性、パンティとかブラとか、洗ったものは平気でひと目に触れるところに干してあったりするんですけどね。
タメインの扱いには要注意です。