ゾゾは、出会った当時、ミャンマーから来ていた幼なじみの2人と一緒に、6畳の1Kのアパートに住んでいました。
昼間はみんな働いていて、深夜になると顔を合わせる生活。
何度か、週末に遊びに行かせてもらうと、一緒に暮らしていたハシモト君(通称です。ミャンマーの言葉を覚えにくい人が、わかりやすいようにニックネームとしてつけた名前)やタナカ君(通称)がミャンマー料理を作ってもてなしてくれました。
この、“男のミャンマー料理”のおいしいこと。
鯛のお腹を切り開いてシャンサイ(香菜)やしょうが、ニンニクを詰めこんで焼いたものや、豚や牛のカレー、魚のスープなどさまざま。
しかも、ご飯の量がハンパではないことにびっくりしました。
ミャンマーの人たちは、日本人以上に米が主食なので、カレー皿に、本当に山盛りによそります。
普段日本人の女性が茶碗で食べている5~6倍に相当する量です。が、おかずがおいしいので、食べきってしまうんですね…。
こんなふうに食べるんだよ、と教えてくれる食べ方は、「混ぜる」「こねる」。
大皿から一口、二口分を自分のお皿にとって、それをスプーンの背でざっくざく混ぜるんです。
日本では、混ぜないでキレイに食べるのがいい、というふうなイメージがありませんか?
カレーとかも、カレーとご飯が接触している部分から、白いご飯と、黄色いカレーが全面に混じらないように食べる。
私はその食べ方が好きなんです、が、ミャンマー料理では混ぜます。
本当においしいです。
ともあれ、ハシモト君もタナカ君も優しくて働き者で、面白くて、明るくて「やっぱりミャンマー人ってみんなステキな人だ」と再認識しました。
しかもハシモト君もゾゾに負けず劣らず声が大きい(笑)
声が大きい人は正直者って言いますよね、それです。
めずらしくタナカ君は、普通のトーンで話すこともありました。
彼は学者肌でよく本を読み、毎週末ミャンマーに残してきた奥さんと子ども達に電話をしていました。一週間の出来事を話したり、聞いたりして絆を深めていました。
ミャンマーの人たち(私が知る限り)は働いたお金の大半を国に送って、生活の足しにしたり、国で仕事を始めるための資金などにするためきちんと節約して暮らしていました。
そういう真面目な姿も、またミャンマーってやっぱりいいなあ、と思わされた次第です。
初めてお邪魔したときは衝撃的でしたよ。
3人のアパートに行くと、そこはミャンマーなんです。
さっき駅まで迎えに来てくれたときは、ジーパンをはいていたのに、家に入るとロンジーという腰巻に履き替える。3人ともロンジー。
1枚布の端を縫いあわせて筒状にしたものを、自分のカラダに合わせて巻いて履くので、お腹が楽だし、夏は涼しい。ズボンのひざがでてしまう心配もないし、ということなんですね。
カラダにピッタリするので、腰や太ももの形がハッキリして男の人が履いても案外セクシーだったりします。
もちろん、女性が履くと(女性の腰巻はタメイン、と呼びます)めちゃめちゃセクシー。
しかも、ミャンマーの女性はウエストがキュッと締まっててお尻が立派。
しかもキュッと上がってる(もちろん人にもよります(^^;)
私もミャンマーに行った当時は、マネをしたくて、ウエストでキューッと履いてみたりしましたが、まあ、苦しくていたたまれません。もともとがズンドーなのでキュッボンになるわけありません。まったく完敗です。勝てるわけありません。
なので憧れもあって、ロンジーやタメインを着こなす人が大好き。
最近は、ジーパンやミニスカートを履く若者が、ミャンマーでも増えてきましたが、私はタメインを履きたいですね。
また、大学などでは、文化継承という意味で、タメインやロンジーを奨励していたりもします。
まあそんなこんなで、東京のミャンマーの暮らしをときどき楽しみ、心はもうミャンマーという日々を過ごしてました。