暑いです。このところ35度を超える猛暑日が多発する東京。
耐えきれずエアコンをつけて1日1日をしのいでいますが、ここままで暑いと、熱帯地方に属するミャンマーにいる気分がしてきます。
ミャンマーが最も暑いのは、雨季が始まる4月頃で、3~4月は40℃前後の日が続きます。
いまでこそ電気が定期的に来るようになっている旧首都ヤンゴンでも、私が住んでいた20年くらい前には、電気がくる方がめずらしいという環境だったので、暑さをしのぐのはウチワでした。扇風機があっても、電気がないので、ウチワです。
シュロの葉であんであるウチワです。
これが案外いい仕事をしてくれます。
大きいので風力もあります。
取っ手がビニールひものようなチープなところも、ミャンマーらしくて好き。
ミャンマーに帰って、日本にまた帰ってくるときはいつもお土産で買ってきていました。
うちはは、暑さをしのぐものだけではなくて、もう1つ大きな役割があります。
蚊です。モスキートー。ミャンマー語でチン。
いまはだいぶ少なくなりましたが、当時はまだ蚊がすっごく多くて、寝ても覚めても、どうやって蚊を追いやるかばかり考えていました。
部屋で椅子に座っていても、足の周りには平均10匹、夕方になると20,30匹はいたかもしれません。
押し寄せる蚊の大軍を、このウチワで、あおぎ散らすのです。
夜は、蚊帳の中で寝ますが、蚊帳にもぐりこむときや、小さな穴から入ってくるんですよ、蚊が。そうすると大変です。たいてい夜も停電しているので、懐中電灯で照らして蚊を探し、やっつけるまで眠れません。
ミャンマーの人たちは、そんな私を「たかが蚊ぐらいで」と見ていました。
夫ももちろん、その仲間です。
というのも、ミャンマーの人たちは免疫がある(と思う)ので、蚊に刺されてもかゆがらないし、赤くぷっくりふくれたりしません。
ぽつっと小さく赤い点がつくだけ。
ミャンマー滞在中、つらかったこと、と言ったら、蚊、かもしれません(^_^;
その点、日本は蚊が少ないのでいいですね。
日本では、みんな「きゃ~、蚊が入ってきた~」とか怖がっていますが、私は、蚊が1、2匹いてもあまり気になりません。耐久性がついたのかも。
野山や公園、緑地にはいますが、ミャンマーの比ではありません。
私たちがいま住んでいる部屋も、集合住宅の10階なので、ほぼ蚊はいません。
うちはの出番は、ほとんどありません。
なので、網戸もありません。そう、網戸はつけていないんです。
「そんなものはいらない」と夫。「網戸があったら、風が入ってこない」って。
というわけで、網戸のお話しはまた今度(*^^)v