巣鴨の水かけ祭りで髪の毛ボーボーのジョン・ローンばり(?)のゾゾに出会ったところに、少し戻ります。
ミャンマー料理店のカウンターにつぶれていたゾゾですが、一応別れ際に電話番号を交換しました。
そのときの私は、最初にも書いたように、一緒に言った幼なじみのYちゃんや、妹がいうように、もうこれ以上のいい男はいない、と舞い上がっていたものですから、すぐにでも電話をかけたい勢いだったかと思います。
しかしです。
私も一応控えめで奥床しい日本人女性という気概があり、電話番号をもらったからって、すぐには電話したりできません。なので、2日、3日?電話しないでいました。
縁があったら、電話がくるだろう、と思っていました。
そしたら3~4日後に電話がなりました(ガッツポーズ)。
そして第一声…
ゾゾ「なんでデンワしないの?」
私「え?」
ゾゾ「なんでデンワしないの?」
私「はあ?」
ゾゾ「待っていたよ」
私「……」
なにか、自分の思い通りにならないときに、相手のアクションがなかったり、相手のせいでものごとがこうなった、というフシがいまでも多々あります。最初からそうだったんだな、とこれを書きながら改めてわかりました。
私「じゃあどうして電話かけてこないの?」
ゾゾ「デンワ待ってたから」
もうワケわかりません。
変な言いグサだ、と思いつつも、まだその頃は出会った当初ですから、「私からの電話を待っててくれたんだ♡」などとややうれしく思っておりました。
まあじゃあそれはいいとして。
次です。
なんか受話器から聞こえてくる音が響くんです。
「オンフック」という機能がありますよね、アレです。
「元気だった?」「あのときは楽しかったね」とか話している声が部屋に響いていたんです。
で、聞きました。「なんか音、変じゃない?」
ゾゾ「日本語がわからないから、友だちに聞いてもらってる」
私「うそーーー!」
ふつう、彼氏彼女の会話、友だちに聞かせますか?!
たまげた一瞬でした。
それ以降、ゾゾと電話をするときは、よ~く音に耳を澄まし、オンフックにしていないかチェックするようにしました。
ときどき、「ちょっと待って」と言って、後ろにいるトモダチに「こんなこと言ってるけど」みたいな会話があったりもしましたが、まだその方が健全ですよね。
ただ、なにに対してもオープンなミャンマーの人はオンフック、大好きです。
遠くに離れている家族と電話で話すときや、仲のいい友だちの電話などはほとんどオンフックでみんなでワイワイガヤガヤ話します。
それはそれで楽しい一面はありますが時と場合によりますよね。
それ以降、彼も気をつけて、あまりそういうことはなくなりました。
ところがゾゾは仕事で車で配達をするときがあるのですが、運転中は受話器を持ってては危ないということで、ハンズフリーで話していたことがありました。
ある日、朝からちょっとムシの居所が悪く、ゾゾからの電話で、あることないことガミガミ言ったのです。すると「ちょっと待って」と一旦電話を切りました。
改めてかかってきた電話で「いまハンズフリーだった」と言われ、しかも、「同僚のヤマダさんが車にいる」と聞かされ、またガーンです。
その日から会社で「ゾゾさんの奥さんはコワい」と有名に。
会社の人が一緒に乗ってるよ、って最初に言ってよー(T_T)