暮らし・文化 家族ルポ 2016年3月

水を浴びる貯水槽に憩うエンジェルフィッシュの怪

投稿日:2017年1月20日 更新日:


ヤンゴン到着早々、虫にやられてしまった私は、義妹の家に泊まらせてもらうことに。
義妹の家は、ヤンゴンでも人気が高まりつつある通りのSanchaung のMin road にあります。

サンチャンのミン通り。夜になるとかなり賑やか

サンチャンのミン通り。夜になるとかなり賑やか

義妹夫婦は、鶏卵の卸しと、雑貨屋を営み、高校、大学の子どもがいます。商売は順調で、こちら家は子ども部屋にはエアコンもついており、水浴び場には、ガスで湯がでるシャワーもあり、快適です。

食べ物や小物などの物売りも健在

食べ物や小物などの物売りも健在

ちなみに、水浴び場というのは、文字通り水浴びをする場で、水を貯めておくコンクリートの貯水槽があります。最近、リッチなお宅にはガス湯沸器型のシャワーがあったり、バスタブがついていたりする家もありますが、まだ貯水槽がメジャーです。この貯水槽から直径15㎝くらいの丸い手桶で水を汲んで、文字通り水浴びをするのが定番。初めてのころは、石けんやシャンプーの泡が手桶についてしまい、貯水槽に泡を入れてしまう失敗もたびたびでした。

さて、お世話になった日、義妹の家でシャワーを浴びさせてもらおうと思って、ガスを使うのは遠慮して、水浴びで済まそうとして貯水槽をのぞいたらなんとエンジェルフィッシュが悠々と泳いでいるではないですか! しかも10㎝以上あるエンジェルフィッシュ。たまげました。

それでも、それが日常なのでしょうから、私も水を浴びさせていただきましたが、頭を傾げます。「えー!信じられない! 浴びたの~!?」という声が聞こえてきそう。でも、そういうことをする家庭は少なくないのだそう(日常のことすぎて、写真を撮り忘れました)。

この写真は以前うちで飼っていたエンジェルちゃんたち。ミャンマー人は魚好きです。

この写真は以前うちで飼っていたエンジェルちゃんたち。ミャンマー人は魚好きです。

貯水槽の魚について夫を直撃。
ゾゾ「ボクも昔、飼ってたよ。貯水槽は広いからそういうところで飼ってあげると魚も幸せーって感じだよ」
私「えー ウンチとかするでしょ」
ゾゾ「下に沈むし」
私「餌あげるんでしょ?」
ゾゾ「そういうところではあげない。普通に水の中のプランクトンと食べてるんじゃないかな」
私「それにしても汚れないのかな」
ゾゾ「でも貯水槽はときどき洗うから大丈夫だよ。ミャンマー人はそういうのは気にしないの、知ってるでしょ?」

いや、知りませんでした。

このエンジェルフィッシュ、水面近くでゆらゆら泳ぎます。水桶を近づけるとすっと下に沈みますが、気がきではありません。泡で目が開かないようなとき、「魚の背びれに当たりませんように…」と恐る恐る水を汲みました。エンジェルフィッシュの怪でした。

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執筆者:


  1. なお より:

     2017年も始まり、遥か〜遠い記憶〜であろう2016年の春の旅の続きが。。。更新されてる!!!!!!このまま何もなかったかのように、旅の話題には触れずに過ぎてくのかと思いましたよ。

    〜貯水槽は広いからそういうところで飼ってあげると魚も幸せーって感じだよ〜

     いかにもゾゾさんが言いそうで、大ウケ(爆)!そうでしょう、綺麗な水がそれだけあるなら、魚だって入れちゃいますよねー(なぜか妙に納得!)

     エンジェルちゃんが10センチだろうが、食用の鯉が入っていようが、あまり驚かなくなってきました(汗)。ミャンマー育ちのエンジェルちゃんなら水中のばい菌やら虫やらを食べて、すくすく育ち、貯水槽の水まで浄化してしまいそうなたくましさ。ただエンジェルちゃんを浴びないようにしないと。。。汗

     でもね、これ、重要ポイントだと思うのですが、消毒された日本の水道水ならエンジェルちゃんは生きていけないと思うんです。ある意味、自然の水だから、水の中にもいっぱい生物がいるわけですよね?だからエンジェルちゃんが餌なしで生きられる。10センチ以上に成長するわけです。

     殺菌、抗菌だらけの日本と、生き物がみんなつながって生きているミャンマーと、
    どちらが健康かと聞かれたら。。。私はやっぱりミャンマー向きだと思います(笑)。

    • 今日子 より:

      なおさん、ありがとうございます!!!
      更新怠っていてごめんなさい~! 図星です、もう旅の記憶が薄れて…(..;)
      でも思い出して書いていきますので、ときどき、おつきあいください!!
      なおさんの言うこと、ドンピシャですね。ミャンマー育ちは人も魚も強い! ゾゾのバイ菌や虫を食べても全然へっちゃらですもん。しかも進んで食べますからね。
      怖いのは、カビすら恐れないところです。
      ときどき、ミャンマーから持ち帰った惣菜がカビちゃってダメにしちゃうんですが、ゾゾは「かき回せば食べられる」って言って食べちゃう。別格ですよ。「チーズだってカビを生やして食べるんだから、カビは怖くない」だって。
      私が、子どもに食べないように言うと「だから日本の子どもは弱くなる」と言います。そうなの???
      もう1つ、ミャンマーの水だからこそ生きられるってこと。気づかなかった-。鋭いです、なおさん。確かに消毒してないですよね、水。しかしあれは10㎝とは言いませんね、巨大でした。どんだけプランクトンがいるのか。そんな水で水浴びって(^_^; 私も浴びちゃいましたから。ミャンマリアンですね(笑)
      なおさんと、いつか、エンジェルちゃんのいる貯水槽で一緒に泳ぎましょう!

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